滑る床にご用心!?
主人公一行は、病に苦しむクリフトと軽く失踪中のアリーナ姫捜索のため、ミントスから東にあるソレッタに到着。
ソレッタは、万病に効くと言われている『パデキア』の特産地。
ここで『パデキア』を手に入れて、クリフトに煎じて飲ませれば事は解決するかと思いきや…。
なんと『パデキア』の5年前にソレッタと襲った干ばつに全滅してしまったとのこと。
それからというもの、特産品が無くなったソレッタはすっかり貧しい国になってしまい、遂には王様自らが働かなければならない始末(何故か、大臣はお城留守番をして働いていない様子)。
どこかの王様に見習ってほしいくらい。
しかし、そんな王様から新情報。
南にある洞窟に、先代の王が万が一に備えて『パデキア』が保管してあるのだとか。
ただし、その洞窟には魔物が住みついているため、ソレッタの人々は近づくことが出来ません。
主人公達は、そんなソレッタの人々に変わって南の洞窟へと向かったのでありました。

やらなきゃ意味ないよ(意味深)
ソレッタを南に進み、ついに予備の『パデキア』が保管されているという洞窟へとやって参りました。
ここは、一般的な洞窟と比べて多少特筆すべき点があります。
それは『床が滑る』のです。
いえ、正確には『滑る床がある』と言った方が正しいでしょう。
RPGによく見られる氷の洞窟的なものではなくて、ご覧の通り明らかに人工物です。
誰が何の目的で設けたのはか甚だ謎ですが、普通に考えればソレッタの先代王なのでしょうね。
貧しそうな国だったのに、意外にもハイテクな発想です。
しかしまぁ、この床は厄介です。
矢印の方向にひたすら滑り続け、途中で止まることが出来ません。
滑る床が終わった所が終点、なかなかな頭を使いそうなダンジョンといえます。
近代的な勇者は腕っぷしだけではなく、頭も良くなくてはなりません。

考えるのは苦手だ…
敵と戦うだけじゃ、ダメなのかよ…
『パデキア』を目指し、洞窟を進んでいくと開けたフロアに到着。
すると、予想外にも先客がいるではありませんか。
ん、あれはもしかしたら中川翔子…いや、アリーナ姫では!?
すっかり忘れておりました、アリーナ姫の捜索を。
すぐにでも仲間に加えたいところでしたが、生憎アリーナ姫は他の冒険者とパーティーを組んでいるようです。
恐らく彼女も予備のパデキア情報を入手し、クリフトのためにこの洞窟まで来たのでしょう。
クリフトが後で聞いたら、泣いて喜ぶことでしょう…。

あなたもパデキアを?
でも、ごめんなさいね。
なんだかナンパして振られたような結末になってしまいましたが、断じて違います。
主人公はアリーナ姫に袖にされつつも、洞窟を更に進んでいきます。
何度も滑る床で失敗し、あちらこちらを行ったり来たりしながら…。
そして最後のフロアへ。

ようやく最後のフロアか。
パデキアはもうすぐかなー?
主人公は、一瞬このような甘い考えを絶対に持ったはずです。
しかし、現実はそれほど甘くはありませんでした。
この洞窟は、最後の最後に難関な滑る床を準備して、主人公達を手厚くもてなしてくれたのです。
その様子が、コチラです。
せめて床を滑ってる最中は敵の出現くらい遠慮してくれれば良いものを、普通にモンスタ―達はこちらの行く手を阻んできます。
ここでもしばらく床の上を試行錯誤し、ついに『パデキアの種』を入手。
早速、入手した『パデキアの種』をソレッタに持ち帰る主人公。
今回手に入れたのは、あくまでも『パデキアの種』。
このままではクリフトに処方することが出来ないようで、まずは種を畑に。
こちらが心配した生育時間については心配無いようで、パデキアはすぐに育つようです。
王様の言った通り、パデキアは畑に入れてすぐさま芽を出しました。
…ということで、めでたく『パデキアの根っこ』を手に入れることができました。
クリフトの病気も治すのは勿論、ソレッタの特産品を蘇らせた主人公達の功績は後世まで語り継がれることでしょう。

勇者を称えて、石像くらい造ってくれてもいいんですよ。
急いでミントスへ戻ると、既にアリーナが帰ってきていました。

まあ!
あなた達が『パデキアの根っこ』を!?
(滑る床を攻略できなかった、なんてとてもじゃないけど言えない…)
手に入れたばかりではありますが、『パデキアの根っこ』をクリフトへ処方。
これで、クリフトの病は癒えました。
その後、互いの事情を話すことに。
アリーナ姫は消えたサントハイム国の人々の真相は勿論、エンドール武術大会で忽然と姿を消したデスピサロという人物を追ってこれまで旅を続けていたようです。
対する主人公についても、デスピサロによって生まれ育った郷を滅ぼされてしまいました。
目指すべきものは共に同じ。
そして何より、アリーナ、クリフト、ブライは主人公の下に集まる『導かれし者』。
めでたく、アリーナ姫一行が主人公の仲間に加わった記念すべき瞬間です。
特にアリーナ姫については今後、レギュラーとして主力として長くパーティーに君臨するのでありました。

いや、だから中川翔子さんじゃないです。
(次回へと続く)
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