遅読家のための読書術/印南 敦史
残りの人生であと何冊の本が読めそうか、ちょっと計算してみました
近になって、色々と計算深くなっていることが多く、例えば残りの人生において自分があと何冊の本を読むことができるのか…とっやことについて考えてしまいます。
80歳まで自分の寿命があると仮定して、あと47年(只今33歳なので…)。
一カ月に5冊読む計算でいきますと、年間に60冊。
つまり、60冊×47年=2,820冊となります。
うーん…多いような少ないような中途半端な数字に困惑してしまいますね。
本を読むスピードが最近思うように上がってこないことに悩みつつも、いわゆる『速読』という手法には頼りたくない私、浅見ヨシヒロ。
そんな折に出会ったのが、この本『遅読家のための読書術』です。
人間は忘れる生き物。
以下、本文からの引用をさせて頂きながら、私なりに感じた感想を述べて参ります。
”いくら熟読しても、実際には忘れていることの方が多い”
(本文より引用)
これは正しくその通りだと思います。
本人は熟読して満足していても、後日内容を振り返ろうとしてもハッキリと思い出せない…ということが往々にしてあるかと思います。
最近はこのブログで、読み終えた本の書評をあっぷしていることもあり、読書ノートを書くようになりました。
もしかしたら、読書スピードが落ちている一番大きな原因はこの読書ノートの存在なのかもしれませんが、お陰でただ漫然と読んでいるよりは記憶への定着が図られていると思います。
本を読むにしても、何か一工夫しないとせっかく費やじょうした時間などが無駄になる場合がありますので、注意が必要ですね。
本はもっと気楽に読んでいい。
”読書の本当の価値は、書かれていることの100%を写し取ることではなく、価値を感じられるような1%に出会うこと”
(本文より引用)
”『本を速く読める人』と『遅くしか読めない人』がいるのではない。『熟読の呪縛から自由な人』と『それにまだとらわれている人』がいるだけなのである”
(本文より引用)
本はもっと気楽に読んでいいいんだ…と著者の印南さんに励まされたような気になりました。
どうしても『本は読み始めたら、最初から最後まで読み切らねばならない』という固定観念が私にはありましたが、どんな本も全てがスラスラと読めるわけではありません。
個人的に『読みにくい』と感じた部分は躊躇なくスキップし、本は勿論ですが時間とも上手く付き合っていくことが肝要なんだということを教わりました。
それがひいては、自分の残りの人生で読める本の冊数の増加に繋がっていきますし、知識や教養の蓄積への近道にもなるのですね。
本書では、このような流し込む読書のことを『フロー・リーディング』として推奨しています。
情報の取捨選択…とでも申しましょうか。
有限である時間を、これからは有効に使っていきたいものです。
コメント
[…] いても取り上げたことのある本『遅読家のための読書術』の作者さんでもありますね。 […]