眠れなくなる宇宙のはなし 浅見家の本棚 #66

浅見家の本棚

眠れなくなる宇宙のはなし/佐藤 勝彦

『宇宙』は謎だらけ

数式を持って他者から説得なり説明されると、『ごめん。俺、文系だからよく分かんないわ…』と言いながら逃げる人をよく見かけるのですが、そんな輩に限って理系の代名詞とでもいうべき宇宙の話は好きだったりします。
ただし、一口に『宇宙』と言いましてもその範囲は非常に広く、人によってはその評価、つまり細分化した場合にどこに興味をもつか分かれるところでしょう。

例えば、私、浅見ヨシヒロの場合ですと『宇宙』の謎に満ちている部分にまず惹かれます。
以下、引用します。

宇宙の95%は正体不明。
そのうち20%は暗黒物質、70%強は暗黒エネルギーと呼ばれている。
暗黒エネルギーは、重力とは逆の反発力を周囲に及ぼしており、そのために宇宙が膨張している。
(本文より引用)

もう、この部分だけで私はワクワクが止まりません。
正しくタイトルの通り、気になって眠れなくなってしまいます。



人類は『宇宙』の5%しか解明できていない

21世紀に入り、我々人類が科学によって生み出した物はこの上ない技術ばかりであると錯覚しがちです。
時には、万物の神であるが如く振る舞う場合がある我々人類ですが、その視点を宇宙に向けてみると未知の部分が多い…いえいえ、まだまだ未知だらけです。
著者の佐藤さんの言葉を借りれば、まだ宇宙の5%しか解明できていないのです。
そんな『井の中の蛙』な人類ですから、実は何かの掌の上で踊らされているに過ぎないのではないか…と時々私は考えてしまいます。

歴史は『宇宙』探求の繰り返し

歴史を振り返ってみますと、この『宇宙』というものに対して数々の賢人達が成否はともかく様々な自説を展開したり、発見をしてきました。
ホメロス、ヘシオドス、ピタゴラス、コペルニクス、ケプラー、ニュートン、ハーシェル、フラウンホーファー、ハッブル、そしてホーキング。
名前を挙げれば、キリがありません。
このような賢人達をもってしても、未だ宇宙の謎の解明はまだほんの一部が明らかになったのみ。
何度も言いますが、5%しか分かっていません。
『宇宙』は本当に深いのです。

因みに、本記事冒頭にて『ごめん。俺、文系だからよく分かんないわ…』という言い訳を多用しているのは、何を隠そうこの私だったりします。

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