コロコロコミック創刊伝説2 浅見家の本棚 #33

浅見家の本棚

『コロコロコミック創刊伝説2』/のむら しんぼ

今回もコロコロコミックについてです笑

まさかの2回連続でのコロコロコミックです。
前回取り上げた第1巻同様、当時の少年たちの寂寞感を揺さぶるアツい一冊となっております。

世代のせいなのでしょうか、やはり私が当時リアルタイムで読んでいない作品が中心に紹介されておりましたが、少年たちが心揺さぶられるのは、もしかしたら今も昔もそうそう変わってはいないのかもしれません。




個人的ハイライト

本書における個人的なハイライトは以下の4つ。

①『とどろけ!一番』の路線変更の秘話…このマンガは聖闘士星矢か?という錯覚に陥るほどのタッチ。

②あの高橋名人誕生の話…高橋名人は、実は名人ではなく当時はハドソンの一社員であり、そもそもゲームは得意ではなかった。

③今の私達が普通に使っている”裏技”の語源(ちょっと大げさか?) などなど…

④そして最も心を打たれたのは、『今の少年たちは何に夢中になっているのか』という、その一点に対する当時の編集部の皆さんの熱意。

特に、4つ目はビジネスの場などにおいても非常に重要なことでもあります。我が国のほとんどの産業は、常に相手という存在があって成り立っています。飲食業然り、建設業然り、小売業然り、コロコロコミックを発行している小学館が身を置く出版業界も例外ではありません。全て顧客という相手がいることで売上げが産まれており、その相手が何を求めているかということにどう応えていくのかが生き残りの道でもあるわけです。

子供たちに面白いマンガを届けたいという思い

当時のコロコロコミックの編集部は、自分たちがターゲットとして捉えている小学生達が一体どんなものに興味を持っているのかを、実際に街中に出て調べ、それがファミコンならファミコンを題材にしたマンガを連載リストに導入していく…といった影の努力がありました(勿論今の編集さんたちも、常にマーケットリサーチを行っていると思います)。

自分達のコロコロコミックを多く売りたいという欲もあったかとは思いますが、それよりも子供たちに面白いマンガを届けたいという強い思いが読み手である私にも十分に伝わって参りました。

『どうか本書が一部でも多く売れて、のむらしんぼ先生の借金が返済されますように…』とお祈りをしながら、今回のブログ記事を閉じさせて頂きます。

やはり、コミックボンボンよりコロコロコミック派の私でありました。

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