『未解決事件の戦後史』/溝呂木 大祐
『悪いことをしてはいけない、お天道様が見ているからね』
私はこの言葉を、今も存命の祖父母に教わりながら育ちました。両親が共働きだったこともあり、保育所や小学校から家に帰ってきた私の面倒を祖父母に見てもらっていたのであります。核家族が増加している昨今の社会ではイメージが付きにくいかもしれませんが、福島県二本松市の山間部育ちの私にとってはそれが当たり前の光景でしたね。
話が脱線してしまいました。この本についてです。
私が祖父母から教わった『お天道様が見ているよ』。これは、”誰も見ていないかもしれないけれど、それでも太陽は見ているので悪いことはしてはいけないよ”、そんな意味の言葉ですね(勿論太陽どうこう関係なく悪いことはしてはいけませんが)。
本書は昭和の未解決事件にスポットが当てられております。今考えると、信じられない位に企業のセキュリティや個人の危機管理意識が低かった時代(良くも悪くも…)。この本を読んで驚いたのは、そんな当時ならではのセキュリティや意識の低さゆえに起きてしまった事件などが数多くあったということです。
昔は当然だったのかもしれませんが、今は子供が外で一人で出歩いていたりすること自体が危険な時代になってきていますからね。私自身も昔は外で一人で遊んだりもしていましたが、とても自分の子供には怖くてそのようなことをさせられません。
各事件の真犯人達(存命中であれば)は今どんな生活を送っているのか、ふとしみじみ考えてしまいました。そんな真犯人達に小市民代表として、こう私は言いたいと思います。
あなた方は逮捕されていないかもしれませんが、お天道様はちゃんと見ているよ。
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