20歳のときに知っておきたかったこと/ティナ・シーリグ
近年の出版業界のトレンドなのか、最近の本のタイトル付けにはある傾向が見られると感じています。
この本は、今読まないとダメですよ~!
年を取ってから読んでも遅いですよ!
年齢(例えば本書のように20歳とか、20代、30代など)をタイトルに付けることで、出版社側が想定するターゲット層にピンポイントに本を届けたいという狙いが感じられますね。
著者はスタンフォード大学で教鞭を取る、ティナ・シーリグ氏。
女性ならではの起業までの経験や具体例(実際にスタンフォードの学生に課した課題)を用いながら、全10章を通して特に若い世代に対し起業家精神の素晴らしさを訴える内容に仕上がっています。
今回の浅見家の本棚は、『20歳のときに知っておきたかったこと』を要約していきます。
第1章 自分の殻を破ろう
これから求められるのは、T次型の人材。
具体的には、少なくとも一つの専門分野で深い知識を持つと同時に、イノベーションと起業家精神に関する幅広い知識を持ち、アイディアを実現出来る人。
具体的には、少なくとも一つの専門分野で深い知識を持つと同時に、イノベーションと起業家精神に関する幅広い知識を持ち、アイディアを実現出来る人。
問題を広く捉え、世界を新鮮な目で見る。
チャンスは無限にある。
第2章 みんなの悩みをチャンスに変えろ
ニーズの発掘に的を絞り、目の前の問題に気付き、チャンスに変えることで新たな商品やサービスが生まれる。
大事なのは、時間をかけて常識だと思われていることを挙げていくこと。
身近な問題はチャンスに変えられる。
そう考えながら、常に行動する。
第3章 ルールは破られるためにある
できるだけ大きく考える。
大きな目標を掲げた方が、長期的に考えると楽になる。
大きな目標を掲げた方が、長期的に考えると楽になる。
発想の段階では、実現可能性を判断すべきではない。
無意識の内に課しているルールを破れば良い。
無意識の内に課しているルールを破れば良い。
たった一つのルールは、『自分自身に限界は無い』ということ。
第4章 機が熟すことなどない
新しい分野に移る場合、それまでに身に付けたスキルを活かす方法を見極めるのが、最善の方法の一つ。
成功した起業家は、どこかに改良できる点はないか、常に目を凝らして見ている。
改良点をチャンスと捉える。
第5章 早く、何度でも失敗せよ
『失敗=恥』という国もあるが、シリコンバレーではイノベーションのプロセスの一部として受け止められている。
『失敗こそ、シリコンバレーの源泉』である。
『失敗こそ、シリコンバレーの源泉』である。
リスクを取って上手くいかなかったとしても、自分自身が失敗者なのではない。
失敗は学習のプロセス。
立ち上がり、何度でも挑戦できる。
第6章 無用なキャリア・アドバイス
情熱とスキルと市場が重なり合うところ。
それが自分にとってのスイートスポット。
それが自分にとってのスイートスポット。
自分でやりたいことを見つけるには、多くの選択肢を試し、周りからのメッセージを検証し、『正しくない』と思えば突っぱねることが大事。
最終目的地を急ぎ過ぎてはいけない。
多くのアドバイスに惑わされず、キャリアについては自分自身が見極める。
第7章 幸運は自分で呼び込むもの
努力すればするほど、運は付いてくる。
日頃の準備も重要。
日頃の準備も重要。
幸運が舞い込む確率は上げられる。
ヒントは…
『チャンスを歓迎する、活かす』・『目を凝らす』・『多くの人と付き合う』。
第8章 自己流から抜け出そう
評判ほど大事な資産はない。
他人に対し、感謝の気持ちを示すこと。
印象が大きく変わる。
印象が大きく変わる。
常に感謝すること。
そして、全員の利害を探りながら交渉すること。
それが、最大の資産となる『評判』を高めてくれる。
第9章 及第点ではなく最高を目指せ
私達は、最低限の条件を満たすよう促されている(育てられてきた)。
でも、それではいけない。
でも、それではいけない。
自分だけではなく、他人も巻き込んで上手くいくことを目指した方が遥かに生産的。
及第点に満足しないこと。人生にリハーサルは無い。
ベストを尽くすチャンスは限られている。
第10章 新しい目で世界を見つめてみよう
この本を通して作者が伝えたかったことは、
『自分の限界を試す許可を、自身に与えなさい』
ということ。
『自分の限界を試す許可を、自身に与えなさい』
ということ。
『チャンスと可能性は世界に溢れている』
この言葉について考えることを自分に許可した時、飛びきり面白いことが起きる。
読後、非常にポジティブな気持ちになれた一冊でした。
この本を読んだ若い年代の方(20歳に限らず)は、恐らく『よし、自分も何かやってみよう!』という気分になれるはずです。
日本の起業家率は、海外に比べて著しく低いという話を聞いたことがあります。
民族特有の性格的なものもあるのでしょうが、未だに『大企業に勤める』ことや公務員という職業がステータスになっているのが日本の現状です。
クリエイティブな若い世代が、自分の力を気軽に試すことができる世の中。
それも悪くはないと思いませんか?
因みに…本書『20歳のときに知っておきたかったこと』を手に取った私の年齢は34歳。
遅いでしょうか?
そんなことないですよね…。
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