1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 #14

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1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365/デイヴィッド・S・キダー 他

本日行われた、競馬の『阪神JF(ジュベナイルフィリーズ)』というレースでは、本命にしたリアアメリアがまさかの馬券圏外に沈んだため、大負けしました。

しかもリアアメリアは私がPOGでも指名していたため、二重でショックです…。

そんな競馬ファンの私ですが、だいぶ昔、『ノアノハコブネ』という馬がいたことを丁度思い出しました。



まだサンデーサイレンス産駒が猛威を振るう前の、1980年代に活躍した牝馬。
思うように勝てない時期が続いた馬主が、『救世主になってほしい』という思いからこの名前を付けた…と、何かの本で読んだ記憶があります。

【宗教】ノア

ノアは、聖書の創世記にある洪水物語の主要登場人物だ。
この物語によると、神は、自ら創造した世界で人間たちが罪を重ねているのを見て腹を立てた。
そして人間を作ったことを後悔し、地上から拭い去ってしまおうと考えたが、その前にノアの存在に気が付いた。
(20ページより引用)
神様
神様

くそー人間共め、私が創った世界で悪さばかりしやがって…。
腹立ったから滅ぼしてやりたいけど、ノアはイイ奴だから助けてあげたいなぁ…。

罪を重ね続ける人間に神は腹を立て、人類を滅ぼそうとししたが、無垢なノアだけは助けようとした。
神はノアにだけ『1週間後に大洪水を起こす』とを伝え、大きな船を作って家族と動物を乗せて難を逃れるように指示した。
ノアが再び地上に生物を繁栄させることを、期待したためである。
西洋人
西洋人

…え、マジですか…。

分かりました、家族と動物を乗せて逃げます!!

ノアは神の指示通りに船を作り、家族と動物を乗せて大洪水を逃れた。
雨が止んだのは、それから40日後。
この時に乗っていた船こそが、いわゆる『ノアの箱舟』である。



雨は止んだものの水は引かなかったので、箱舟は150日間彷徨った。
ようやくアララト山に漂着し水が引いたことを確認すると、ノアは動物達に対して地上で子孫を増やすよう指示を出した。
船を出た動物達は、やがて繁殖を始めた。
神はノアに対してアダムとイブに命じたように『産めよ、増えよ』と述べ、同時に『二度と人類を滅ぼしたりしない』と約束をした。
この一連の物語は、キリスト教とユダヤ教では解釈の仕方が若干異なる。
前者は信仰のあるべき姿として説いているのに対し、後者はその逆である消極的な姿としてノアを紹介している。
ユダヤ教がそのように解釈しているのには、理由がある。
それは、ノアが箱舟に最後に乗り込んだためだ。
その姿から、『ノアの信仰はそれほど強くない』と解釈した。



とはいえ…キリスト教にとってもユダヤ教にとっても、ノアと大洪水の物語は宗教上の観点から重要な存在であることに変わりはない。
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