まだ6月だというのに、毎日暑い日が続いております。
来週からは長女の通う小学校でも水泳の授業がスタートするらしく、我が家では水着や水泳キャップの準備などに追われています。
小中学校に通っていた当時、私自身は上手く泳げないこともあってか、毎回何かと理由を付けて水泳の授業をサボっていたようが気がします。
月日が経つのは本当に早いものです。
男は背伸びをしたがる生き物なのです
困ったことに、男には人生において背伸びをしたくなる時期があります。
かくいう自分も例外ではなく、特に小学校高学年頃からそのような症状に陥り、家族を随分と悩ませたものです。
1993年にクエスト社より発売された、『伝説のオウガバトル』は正しくそんな背伸びしたがりの私を象徴するようなゲームソフトでありました。
毎月定額のお小遣い制度すら無かった我が家では、当然自分でゲームを買うお金も機会も限られたものでした。
そのため、所持するソフトのほぼ全てが中古ショップで購入したもの。
より安価でソフトを入手するには、箱や説明書の付いていないソフトのみを購入しなければならず、そのことが後々私を悩ませたのであります。
『伝説のオウガバトル』について
まずは『伝説のオウガバトル』について。
このソフトは、スーパーファミコンを駄評するメジャータイトルの一つとして名高いため今更説明不要な気も致しますが、念のため簡単に紹介だけさせて下さい。
まず、ジャンルはシミュレーションRPG…通称SRPGに属され、基本的には『主人公である自分がチームを編成し、各マップを攻略していく』流れとなっています。
『主人公である自分はチームを編成して、各マップを攻略していく』
…このような説明文を読む限りでは、その他のSRPGとあまり変わり映えのないような気もするのですが、このゲームはそのように単純なものではありませんでした(いい意味でね)。
設定として、主人公は反乱軍を率いる身としてゲームがスタート致します。
『反乱軍』が存在するですから、当然世を治める国家や統治者に対して不満が募っているわけです、世界中から。
そのため、主人公は『反乱軍』として清く正しく美しくゲームを進めていかなければならず、例えば
②自分よりレベルが低い敵をやたらと倒してはいけない
といった制限の下でゲームを進めねばなりません。
これらを無視し続けてしまうと民衆からの支持が低下し、反乱軍の生命線となる軍資金(民衆からの寄付金)が集まりにくくなって、運良くクリア出来たとしてもバットエンディングという悲しい結末を迎えてしまいます。
いわゆる『正義の味方』的な戦いが求められるわけですね。
勝てば何をしても許されるというわけではないところがこのゲームの難しい所であり、そのような特殊なシステムを説明書なしで、小学生の自分が理解しきることは不可能でした。
月日が経ち…
では、なぜそのような難しいゲームを購入してしまったのか?
それはアレですよ、冒頭で触れた通り『背伸びしたがりな男の悲しい性』なのであります。
同級生のお兄さんが楽しそうにプレイしていたシーンを友人宅で目撃した私。
『このゲームをプレイすれば、大人になれる』
そんな意味不明且つ儚い希望を抱き、なけなしのお小遣いをこのゲームの購入費用に充てたわけですが、待っていたのは先述したシステムを理解しきれない自分でした。
しかし、そのような情けない自分も昔の話です。
社会人となり、正真正銘大人になった(なってしまった)今の自分であれば、存分にこの『伝説のオウガバトル』を楽しめるはず。
そう思い、例の如く建替工事を目前に控える実家からこのゲームを持ち出した浅見ヨシヒロなのであります。
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