1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365/デイヴィッド・S・キダー 他
前回の【音楽】の回においては、『旋律』について学びました。
『旋律』とは音楽の3要素のひとつであり、『美しく響くように音が並べられもの』という意味でしたね。
ギルバート
浅見ヨシヒロさん、随分と水臭いじゃありませんか。
『音楽』といえば、私の出番でしょう。
ギルバートさん…。
随分と懐かしいですね。
ファナルファンタジー4の攻略記事以来ですね。
今回は、『和声(ハーモニー)』について触れていきたいと思います。
『和声(ハーモニー)』も音楽の3要素の1つを占める重要な存在ですが、相変わらず音楽の知識が乏しい私は正しく理解できているか怪しい限りです。
【音楽】和声(ハーモニー)
旋律が音楽の出発点だとすれば、その旋律に色をつけるのが和声(ハーモニー)だ。
和声とは、ふたつ以上の異なる高さの音を同時に響かせたものだが、和声の仕組みは奥が深く、音楽理論家の中には、その解明に研究者人生の大半を充てる者も多い。
(25ページより引用)
ギルバート
和声といえば、やはりバッハが有名でしょう。
クラシック音楽と切っても切り離せない『和声法』を用いて、数々の名曲を世に残したんだ。
ふたつの音の高さの隔たりを『音程』という(その単位は『度』)。
中世の作曲家たちは、特に4度や5度の多声音楽を多く使った。
その理由は、響く音を好んでいたためである。
中世からルネサンス期に時が移ると、和声の基本は3和音となる。
3和音とは、3度の音程をベースに3つ以上の音を響かせる和音のこと。
ちなみに…3和音を構成する音の上下を入れ替えることを『転回』という。
何度も音程を組み合わせるかによって、『長調』と『短調』…つまり、その曲が明るくなるか物悲しくなるかが決まる。
和声の役割は、以下のとおり。
①楽曲を着飾らせ、深みを与える。
②旋律の動きを反復したり、補完する。
③旋律を下で支える基礎の役を担う。
マイナスのイメージの強い『不協和音』。
しかし…和声を使った音楽では『不協和音』が無いと、曲が単調なものになってしまう
『不協和音』の対義語に『協和音』が存在する。
『協和音』が無ければ安定感に欠ける曲になってしまうが、時代と共にその必要性に関して議論が出始めている。
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