1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365 #20

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1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365/デイヴィッド・S・キダー 他

プラトンが師と仰いだのは、かの有名な哲学者であるソクラテス。
『無知の知』で知られるソクラテスは『アテネの若者を惑わせた』という疑いにより、処刑されてしまいました。



弟子であるプラトンは、ソクラテスが処刑されたその現場に居合わせた…と言われています。
後程紹介する代表的著書『対話篇・ソクラテスの弁明』において、師が裁判にかけられた場面が登場する…というのがその理由です。

【哲学】プラトン

プラトン(紀元前427頃~前347)は、前5世紀のアテネで裕福な家庭に生まれた。
彼のような立場の若いアテネ市民は政治家への道を進むのが当然とされていたが、プラトンは師ソクラテス(前470~前399)と同じ道を選んで哲学者になった。
(26ページより引用)
作曲家

プラトンの出身は『裕福な家庭』どころではない。
アテナイ王・コドロスの血を引く一族の生まれというから、名門と言って差し支えないだろう…。

…あ…実は私の本名(苗字)なんですが、某戦国大名と同じなんです!

私も名門の一族かもしれませんね!

学者
学者

(…それは、ただの偶然だろう…)

哲学者プラトンの代表的な著作である『対話篇』。
しかし、作中に登場するどの発言が登場人物であるソクラテスやプラトンの言葉又は考えなのかがはっきりせず、問題となっている。

 



しかしながら…『対話篇』の冒頭部分においてはソクラテス、後半部分がプラトンの考えや哲学がそれぞれ反映されている…というのが、多くの研究者たちの間での共通事項となっている。
プラトンといえば『イデア論』。
彼は『現実世界の事物は、抽象的・非物質的なもの(イデア)を模倣しているに過ぎない』と考えていた。
更にプラトンは、『人の魂は非物質的なもので、体に宿る前から存在している』との持論も提唱していた。
これを『知識の想起説』と呼ぶ。
ここにも、先述の『イデア論』が大きく関係している。
プラトンによれば、魂は3つの部分に分けられるという。
①欲望(食欲などの肉体的な喜びを求める)
②気概(栄光と名誉を求める)
③理性(イデアを理解しようと求める)



魂のあり方についてプラトンが深く語っているのは、『対話篇・国家』において。
『理想的な国家には魂の3つの部分(欲望、気概、理性)に相当する階級が存在し、これらが調和を取りつつ、理性の部分が中心となるになるべきだ…』と、考えていた。
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