オジュウチョウサン、開成山特別を勝利!!

浅見ヨシヒロの読書日記

まず初めに、この記事を書くにあたって一言言わせて下さい。
オジュウチョウサン。開成山特別での勝利、おめでとう!!

 

 

※この写真は、私の友人であるH君のお母さんが福島競馬場において撮影したものであり、事前に許可を頂いて掲載しております。



競馬界の常識を覆した、障害レース・最強馬の挑戦

先日私は、仙台市で武豊騎手のトークショーに遭遇した旨の記事を本ブログにて書きました(『出張地の仙台にて…』)。

そのトークショーの中で、ある一頭の競走馬について武豊騎手が
『騎乗するのが今から楽しみ』
『多分、相当強いと思います』
と言及しておりました。

その競走馬の名前は、オジュウチョウサン。
昨年の『最優秀障害馬』というタイトルを獲得し、『障害レース史上最強馬』とも言われている競走馬です。

そのオジュウチョウサン。
実は先週の土曜日、福島競馬場において行われた平地レース(開成山特別)に出走し、見事勝利を収めたのです。

これは、長らく定着していた日本競馬界の常識を覆す程の偉業とも言えます。
近年、プロ野球において投手と野手両方に挑戦した大谷翔平選手が好成績を収めていますが、それと似たようなことであると思います。



どちらかで成功を治めるだけでも大変なことなのに、大谷選手の例えを借りて言うならば『二刀流』として結果を出したわけですから、これはもうオジュウチョウサンの快挙という他ないでしょう。

日本競馬界における『平地レース』と『障害レース』

競馬において、普段我々がよく耳にする『日本ダービー』や『有馬記念』といった大レース。
これは大きな括りでいうと、『平地レース』という扱いになります。

字面だけを見ると坂の無い平坦なコースのレースを想像してしまいますが、実際には上記のレースが行われる東京競馬場や中山競馬場にはゴール前に坂が設けられています。
この場合の平地とは、コース上に何も障害物がないレース…という意味です。

そしてこの『平地レース』に相対するように存在しているのが、『障害レース』となります。
こちらは読んで字の如く、競走馬が走るコース上に障害物が設けられているレースとなります。
皆さんも学生時代、体育の授業でハードル走を行ったことがあるのではないでしょうか。
それと同じようなイメージですね。



『平地レース』と『障害レース』。
それぞれ求められる能力は異なるものの、どちらのレースも競走馬にとっては過酷な競技・競争であることに変わりはありません。

しかしながら…日本の競馬界においては『平地レース』の方に普段は注目が集まりがちで、残念なことに『障害レース』に対しては

障害レースって、平地で通用しなかった馬が走るものでしょ?

というイメージが、長らく定着しておりました。

有馬記念の出走も夢ではない!?

日本の競馬界では年に二回、グランプリレースと言われる大レースが存在します。
『宝塚記念』と『有馬記念』です。

競馬にあまり詳しくない方でも、レース名だけは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これほどの大レースともなりますと、出走する馬はこれまでに獲得した賞金順やトライアルレースにおいて獲得する出走権よって選ばれます。

しかし、上記グランプリレースにおいてはファン投票の上位馬が出走可能です。
そのため、必ずしも多くの賞金を獲得していなくても、競馬ファンの間で人気のある競走馬(中央競馬所属や平地レースで一勝以上していること等、一定の条件はあります)が出走することは、実現するかどうかは抜きにして可能です。



…そこで気になるのが、オジュウチョウサンの人気投票の結果です。
昨年末の有馬記念のファン投票において、オジュウチョウサンは77位にランクイン。
そして先月の宝塚記念ファン投票では、43位。
特別登録を行った馬の中では9位となり、登録権さえあれば出走加可能でした。

冒頭で触れた通り、日本競馬界においてはどうしても『障害レース』はマイナーな存在になりがちです。
その障害レースを走るオジュウチョウサンがこのファン投票において名を連ねるということは、ちょっとした話題になりました。

今回の平地レースの勝利によって、最低限の出走資格を得たことは勿論ですが、増々同馬の人気がヒートアップすることは確実です。

障害レースと平地レースの両方のGⅠ制覇。夢物語かもしれませんが、この資格を持っているのは現時点ではオジュウチョウサンのみ。
ありきたりな言い方ですが、『楽しみ』と言う他ありません。

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