文学としてのドラゴンクエスト~日本とドラクエの30年史~/さやわか
ドラクエ好きなら買いなさい
もうアレですよ、少々野暮な言い方になってしまいますが、『ドラクエ好きなら黙って買いなさいよ』と薦めたくなるのが、本書『文学としてのドラゴンクエスト~日本とドラクエの30年史~』であります。
著者が同じく、さやわか氏ということで、当たり前といえば当たり前なのですが、以前読んだ『僕たちのゲーム史』という本とリンクする、序盤から中盤。その内容に、私のゲーム熱は燃え上がり始め、今すぐにでもレトロフリークの起動ボタンを押したい衝動に駆られてしまいました。このような本を外出先で読むと、本当に家に帰りたくなってしまいますので、困ったものです…。
『ドラクエ』の文学的考察
先述の『僕たちのゲーム史』を事前に読んでいたということもあるのですが、著者さやわか氏の文体と、分析力、私は本当に大好きです。特に本書におけるドラクエのシリーズ毎の分析などは、そして特に序盤における、ドラゴンクエストの産みの親・堀井雄二氏と、作家・村上春樹氏の共通点についての考察は、『流石』の一言。
昨年の年末(12月29日)に放送されました『ドラゴンクエスト30th~そして新たな伝説へ~』という特番を、私などは当然録画をしたのでありますが、本書を読んだ後にもう一度見直してみると、また新たな感覚を味わうこともできました。
改めて分かるドラクエの凄さ、楽しさ
堀井氏が精魂込めて世に送り出したドラクエ以降、多くのRPG(ロールプレイングゲーム)が産まれることとなりましたが、私個人的には未だにドラクエを上回る日本式RPGは出てきていないと思っています。海外では日本ほどヒットしていないと言われている同シリーズですが、私はこの国にドラゴンクエストが産まれたことを誇りに思っていますし、身近にプレイできることを幸せに感じています。
ちなみに今年発売されたことで未だ記憶に新しい、シリーズ最新作『ドラゴンクエスト11』、皆さんは購入されましたか?私は張り切って予約購入し、無事クリアすることができました。最新作ということだけでなく、過去のシリーズのエッセンスが随所に散りばめられている作品ですので、まだプレイされていない方は是非この年末年始に楽しんでみて下さい。
そういえば、次回のゲームセンターCX(12月7日放送予定)にて有野課長がついに『ドラゴンクエスト』に挑戦するんでしたっけ。楽しみです。
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