【レトロゲーム好きな方は必見!】ファミコン発売中止ゲーム図鑑/鯨武 長之介

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ファミコン発売中止ゲーム図鑑/鯨武 長之介(三才ブックス)

本日は、久しぶりにタイトル買いをしてしまった本を紹介していきます。
特にレトロゲーム好きな方におススメしたいのが…こちら『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』という一冊。
著者は鯨武 長之介さんです。

ツイッターのフォロワーさんや、私が所属している『レトロコンシューマー愛好会』関連のツイートを見て購入したのがきっかけです。

書名のとおり、本書『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』では発売中止となったファミコンソフトが取り上げられています。

しかも、告知用として実際に使われていたチラシや雑誌の記事も掲載されている神仕様。
開発中のゲーム画面を含め、当時を懐かしむこともできる内容になっています。
これだけでも買う価値ありですが、本書には様々な裏話も語られているのでレトロゲーム好きな方にオススメしたい一冊です。

【概要・目次】『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』とは!?

そんな『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』ですが、大きく分けて2つの章で構成されています。
第1章に記載されているのは、大々的にPRされたものの発売まで至らなかったゲーム。
そして第2章では、事前情報からデザインやシステムの一部を変更して発売されたゲームが数多く紹介されています。

以下には、『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』の概要と目次を乗せてみました。
特に概要文については、読んでいるだけでワクワクしてくる内容ですね。

概要(Amazon紹介ページより引用)

さまざまな事情から発売されなかったファミコンゲーム幻の作品たちをまとめて紹介!
ゲーム雑誌の新作情報や発売予定リスト、各種広告物などで発表されながら、実際には発売に至らなかったゲームたち。ファミコン時代は特にお蔵入りとなるゲームが多く、その数は150本を超える。
開発の難航、売れ筋の変化などさまざまな理由から、開発中止・発売中止となった幻の作品たち。その情報を、各種資料から一挙紹介!
さらに、タイトル変更やデザイン変更などで発表当初から大きく変わったゲームも、多数掲載する!

『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』 目次

第1章 発売中止ゲーム
第2章 デザイン・タイトル変更



【読後の感想】『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』を読み終えて

できることならば、本書『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』に掲載されている全てのゲームを紹介したいところですが、そうにもいきません。

今回は第1章と第2章で印象に残ったゲームを1つずつ取り上げていきたいと思います。
若干のネタバレを含んでおりますので、ブログを読み進める際にはご注意ください。

①ルーンマスター

第1章で紹介されている発売中止となった151本の作品の中で、最も印象に残ったのは『ルーンマスター』というゲーム。
発売中止になっているだけあり、当然ながらプレイしたことはありません。

本来であれば、1991年にバンダイから発売される予定だった『ルーンマスター』。
バンダイといえば大味なキャラゲーという印象が強いですが、『ルーンマスター』は完全オリジナルの作品。

時はすでにスーファミの時代。
次の舞台へと進もうとしていたドラクエ、FF、メガテン……。
なみいる大作RPGたちと覇権を争うことなく、発売中止ゲームの歴史に名を刻む結果に終わる。
堀井雄二の監修も虚しく『るんますた』は『えにくす』にはなれなかったのだ。
(41ページより引用)

『ルーンマスター』の監修を務めたのは…なんと『ドラゴンクエスト』シリーズの生みの親・堀井 雄二さん。
脚本や音楽の人選に関してもかなりの力の入れようだったようですが、本書に書かれているとおり、1991年はファミコンからスーパーファミコンへと時代に移り変わっている頃。

本書に掲載されているゲーム画面を見ると、古き良きRPGという印象を受けます。
時局的な問題が原因で発売に至らなかったのでは…と、本書では推測されていますが…ファミコンが無理ならスーパーファミコンでぜひ発売して欲しい作品だと感じました。

②『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』

第2章で紹介されているのは、発売はされたもののデザインやタイトルが変更された167本のゲーム。
第1章とは違って発売には至っているので、私が実際に持っていたゲームも何本か掲載されていました。

主だったところを挙げていくと…『スターソルジャー』、『かんしゃく玉なげカン太郎の東海道五十三次』、『ドラゴンボール 神龍の謎』など正に名作揃い。

これらのメジャー作品を差し置いて、第2章で私が取り上げる作品はこちら。
『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』です。
思わずレトロフリークを使って、本作を起動してみました。

タイトルのとおり、本作の主人公は映画などでお馴染みのキングコング。
人間によって連れ去られた愛するレディーコングを取り戻すため、キングコングが旅に出る…というストーリーでした。

ジャンルは典型的なアクションゲームで、キングコングの攻撃手段はパンチや岩投げ。
ジャンプで敵の攻撃や障害物を避けることもできますし、建物や戦車を破壊することも可能。
久しぶりにプレイしてみましたら…すぐにゲームオーバーになってしまいました…。

プレイしていた当時も、当然ながらクリアすることができなかった本作。
無数に存在するワープゾーンがどこに繋がっているのかも分からず、結局挫折…。



まとめ

今回紹介した『ファミコン発売中止ゲーム図鑑』では『ルーンマスター』、『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』を取り上げてみました。

『ルーンマスター』については発売されていないので手に入れようがありません。
時代の変遷記ということが発売中止の理由であるのならば、ファミコンではなくスーパーファミコンで発売してほしかった1本です。

また、実際に自分でも所有していた『キングコング2 怒りのメガトンパンチ』については本書に裏話も掲載されています。

それは本作のタイトルについて。
”2”というナンバリングが付けられていますが、本作はあくまでも映画『キングコング2』のゲーム化作品に過ぎず、『キングコング』という前作が存在するわけではありません。

このような裏話を知ることができるのも、ゲーム関連書籍の魅力の1つ。
子供だった当時の私は『キングコング』という前作があるのではないかと本気で信じていたので、衝撃の事実でした。

 

[Amazonのアソシエイトとして、私、浅見ヨシヒロは適格販売により収入を得ています。]

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