読書は1冊のノートにまとめなさい/奥野 宣之
本を読む方であれば、一度は検討する読書ノート。
しかし…その読書ノートが長続きするケースはほとんど稀なことではないでしょうか?
2008年に発売された『読書は1冊のノートにまとめなさい』を読んでから、私は読書ノートを細々とではありますが続けられるようになりました。
ポイントは…『良い意味で、適当に』。
手法は多少アレンジを加えていますが、ベースは間違いなくこの本から学びました。
正に、浅見ヨシヒロの読書ライフにおけるバイブルと言っても過言ではありません。
読書の方法は巷で数多く取り上げられていますが、本書で推奨しているのは先述の読書ノートを活用した『インストール・リーディング』。
読みっぱなしで終わらせない、読書情報の財産化の方法を要約していきましょう。
第1章 『ノート』で読書をマネジメント
【インストール・リーディング】
ノートを使って、本の『探し方』・『買い方』・『読み方』・『活用の仕方』について今以上に効率化を図る手法。
本の中身を確実に落とし込むためには、読書の流れを作る必要がある(フロー化)。
①探す → ②買う → ③読む → ④記録 → ⑤活用
ノートを使う上でのポイントは、『一元化』。
時系列順での記入など最低限のルールは守りつつ、気楽にどんなことでもいいから書くだけ。だから、続けられる。
第2章 『探書リスト』で主体的・効率的に本を買う
『インストール・リーディング』のスタートは、本を探すことから。
あらかじめ本をリストアップしてから本屋へ行くことで目的意識を持って、本を読むことができる。
新聞やテレビなどで気になる情報をキャッチしたら、一元管理のノートへメモ。
メモを参考に『探書リスト』を作成し、その本をリストアップ。
あとは本屋に足を運んで、その本を買うだけ。
第3章 『読書ノート』で本と対話する
読書ノートは続けることに意味がある。
アウトプット前提という条件により、インプット能力がアップ。
まずは、良い意味で適当に。
具体的なノートの書き方(ねぎま式読書ノート)。
重要だと感じた部分を抜き書き後、自分なりの感想を1セットで書いていくだけ。
抜き書きは面倒だが、記憶への定着への近道。
第4章 ノートを活用して『アウトプット』
ノートをベースにアウトプットすることで、普段の読書が『読書体験』へと進化。
本に書かれていた内容が、自分の血肉となる。
『思い出せない』を防ぐため、『索引テキスト』のデータベース化がおススメ。
エクセル等に、日付・タイトル・著者名・分類タグを入力してリスト化。
これで、どのノートに抜き書き+感想を書いたのか瞬時に確認できる。
本の半分を読書ノートに書いてから、後半部分を呑み進めるのも効果的。
このように外堀を埋める手法は、理解や記憶の定着にも繋がりやすい。
本を読んで情報を数多く仕入れても、それらを組み合わせなければアイディアにはならない。
読書ノートは、そんな情報の棚卸が期待できる。
第5章 生活を変化させる『応用読書』
何かを調べるには、分かりやすく書かれているインターネットよりもレファ本入門書、解説書を読むのがおススメ。
傍らにはメモを用意し、書き留めておくと良い。
本は1冊だけではなく、複数持ち歩いての併読。
敢えてジャンルもバラバラにし、気分に応じて読みかえれば読書効率もアップする。
第6章 インストール・グッズ
『インストール・リーディング』を、効率的に進めるための文房具等紹介。
ノートやシャープペン、ボールペンは勿論、ポストイットや書見台、LEDライト、平置き本棚、書斎に置くイスなどもおススメされている。
読書法に関する本は沢山読んでいる私ですが、冒頭でも触れた通り私の読書ノートのベースは本書から学びました。
純粋な抜き書きではなく自分なりの要約をノートに書き連ね、このブログを通してアウトプットを心がけています。
本当に血肉になっているか否かは、自分では判断が付きにくいところなのですが…。
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