【トップジョッキーに学ぶ、結果を出すための秘訣】頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法

浅見家の本棚

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『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』/川田 将雅(KADOKAWA)

いきなりで恐縮ですが…私は極度のあがり症で、プレッシャーに弱い人間です。
人前で話したりすると必要以上に緊張してしまいますし、ここ一番という時には不安が大きく出てしまいます。

このブログをご覧になっている皆さんはいかがでしょうか?
今回紹介するのは…JRA・川田 将雅ジョッキーの著書『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』という一冊です。

週末になりますと、競馬はテレビで中継されています。
日本ダービーや有馬記念などの有名なレースになりますと、数万人単位の観客が競馬場を訪れます。
そのため、ジョッキーの皆さんが受けるプレッシャーは我々の想像を絶するレベルでしょう。

普段から、そんな厳しい環境に身を置いている川田ジョッキー。
本書『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』では、川田ジョッキーの経験に基づく”結果を出すための思考法”について学ぶことができます。

【概要・目次】『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』

本書『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』は、令和5年3月に発売されました。
川田ジョッキー初の著書ということで、私も発売を心待ちにしていました。

タイトルのとおり、本書では結果を出すための思考法について学ぶことができます。
川田ジョッキーのようなアスリートだけでなく、私達も日々の仕事などで何らかの結果を求められていると思いますが、なかなか結果を出せずに悩んでいる人にこそ読んで欲しい一冊です。

以下に示すのは、本書『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』の概要と目次です。
選書の際の参考にしてみてください。

概要(Amazon紹介ページより引用)

マカヒキでの日本ダービー制覇やラヴズオンリーユーでのブリーダーズカップ フィリー&メアターフ勝利など数々のGIレースを制してきた、日本を代表するジョッキー・川田将雅。
2022年には最多勝利・最高勝率・最多賞金獲得の三冠を実現し、史上4人目となる『騎手大賞』を獲得。9年ぶりの『JRA生え抜きリーディングジョッキー』となった。
その活躍の原動力といえる負け続けた末につかんだ「思考法」を本書で全公開。

『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』 目次

第1章 『負け』からのスタートだった僕の人生
第2章 トップに立つための思考
第3章 逃げない、媚びない、揺るがない
第4章 『勝利への道』を見つける俯瞰力
第5章 求めに応える『仕事人』として



【読後の感想】『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』を読み終えて

川田ジョッキーは昭和60年生まれ。
私は昭和59年生まれですが、同年代の人間として近年の川田ジョッキーの活躍は嬉しい限りです。

正直なところ、川田ジョッキーに対しては怖いイメージがありました。
しかし、本書には川田ジョッキーがそのような態度を取らざるを得なかった理由が書かれています。
本書を読み終えると、川田ジョッキーに対する印象が大きく変わると思います。

以下は『頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法』を読み終え、特に印象に残った箇所です。
引用という形で3つほど紹介させて頂きますが、若干のネタバレを含んでいるのでご注意ください。

①自分の身に置き換えて考えてみる

とにかく馬に乗っている津村をひたすら観察し続け、体の角度、手足の動きなどを自分の体に置き換えて、『俺の体で再現するとしたら、どういう乗り方になるだろう』と想像し続けたのです。
(本書より引用)

どんな人にも、思うようにいかない時期は必ず訪れるものです。
そんな時こそ“自分には何が足りないのか”ということを自覚し、考えることが必要なんだということに気付かされました。

手本にすべき対象が近くにあるのであれば、それを観察・研究してみることも大事ですね。
もちろん生まれてきた環境や性格、体格などは人それぞれ違います。

他人の技術や考え方が全て自分に当てはまるわけではありませんから、抽象化という工程を経て自分の身に置き換えてみれば、何かヒントが手に入るかもしれません。

②緊張を生まないためには?

人間、経験していないことに対しては、絶対に不安が生まれます。
そして、『どうしたらいいのだろう?』という不安が緊張を生むのです。
だから、事前にその不安を解消しておけば、緊張を遠ざけることができます。

(本書より引用)

この一文を読んでいて、自分の胸に手を当てて思わず考えてしまいました。
自分が緊張していたのは、常に不安がつきまとっていたことが理由なのではないか…と。

川田ジョッキーの考えからすると、不安は緊張の源泉です。
このことを逆手にとり、根本から”不安”を断てば緊張もしにくくなるというわけですね。

③緊張してしまう原因

では、勝負強さとは何か。
端的に言うと、『ここぞというときに結果を出せるかどうか』ですよね。
その明暗を分けるのは、背伸びしているか、していないかだと僕は思うのです。
<中略>
できないことをやろうとする=背伸びをするから人は緊張し、冷静さを欠くのであって、できることを当たり前にやるだけなら緊張はしないのです。
(本書より引用)

上記②と関連している内容ですが、本書で最も印象的だった文章がこちら。
川田ジョッキーいわく、緊張を生み出しているのは”不安”です。
そして…その不安を断つには、しっかりとした事前の準備や対策が必要だと解説しています。

よくよく考えてみれば当たり前ですが、基本的なことだからこそ見落としがちの人も多いはず。
基本をしっかりと守り、当たり前のようにできるまで準備をする。
これこそがプレッシャーに打ち勝ち、結果を出し続ける最良の手法だということを学ぶことができました。



まとめ

最後に今回の記事をまとめたいと思います。
ここぞという時に結果を出し続けている川田ジョッキーの勝負強さの秘訣は、事前のしっかりとした準備でした。

川田ジョッキーはこの基本をしっかりと守り、昨年あれだけの大活躍を競馬ファンに見せてくれました。
そんな川田ジョッキーに驕りなどは無いでしょう。
今年も勝利数ランキングでは上位に位置するなど、活躍を見せてくれています。

 

[Amazonのアソシエイトとして、私、浅見ヨシヒロは適格販売により収入を得ています。]

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