『ひとりぼっちを笑うな』/蛭子 能収
『ひとりぼっち』は全然恥ずかしいことではない
時には誰にも構われずに、一人で漫然と過ごしたい時があるものです。私がこの本を買った時期は、ちょうど人付き合いに疲れ始めていた2015年の年末でした。
必要以上に『群れる』という行為に対して、嫌悪感と申しましょうか、何故意味もなく他人を求めるのか…といった、ある種の天邪鬼的精神が私の中に特に意味もなく芽生えたのがきっかけです。
空虚な『つながり』・『絆』
著者はタレントの蛭子さん。その蛭子さんが本書で言っているように、東日本大震災発生当時の一種の常套句でありました『つながり』だったり『絆』の乱用には、被災者サイドの我々からすると首を傾げたくなるようなことが多々ありました。
勿論、被災した地域や人々を支援して下さった多くの皆々様には感謝してもしきれない位の気持ちがあるのですが誤解を恐れずに言ってしまえばあの災害は直接体験した者にしか分からないものもあるわけで(ここまで来ると蛭子さんとは、震災に際しての『つながり』や『絆』への辟易の土俵が違うという気もします)。
ちなみに震災直後にテレビで流れていたACジャパンのCMは、未だにトラウマです(CM自体に嫌悪感等は無いのですが、過剰な自粛ムードの影響でそればかり放送されていたためです)。
あの蛭子さんも、色々と考えて生きているんだなぁと実感(失礼)
また、全体的に感じたのは… 『蛭子さんも意外と色々考えて生きているんだな』 ということ。テレビを通しては、いつもマイペースにのんびり生きているように我々には見えるのですが、実は人生の山場を何度も迎え、ここまで苦労しながら今の地位を築いてきたのだということが本書を通して理解することができました。
しかしアレですね…。本当にこの本の文章を蛭子さんが考えたんでしょうか 。蛭子さんには失礼ですが、ゴーストライターの存在を疑ってしまうほどでした笑
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