2025年1月6日(日)に読んだ本
唐突な宣言・決意から早くも3カ月以上が経過してしまいました。
本当はもっと早く始めたかったのですが、遠方への出張や年末年始に叔母の葬儀などが入り、なかなか落ち着くことができませんでした。
今度こそ、新企画・浅見ヨシヒロの読書日記を始動させたいと思います。
記念すべき第1回目は、私の好きな競馬関連の本から。
恐らく3度目位の再読になるかと思いますが、『血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱』という本です。
今回の年末年始休暇は9連休という長いものでした。
とはいえ年末に叔母が亡くなったこともあり、いわゆる正月ムードはなく、自宅や実家でのんびり過ごすことに終始しました。
時間だけはありましたので、久しぶりに『サンデーサイレンスの憂鬱』という本に手を伸ばし、再読。
時計を1月6日(日)に戻し、再読した『血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱』を振り返ります。
一応、盤石のサンデーサイレンス系
本書『サンデーサイレンスの憂鬱』では、セントサイモン系などの過去の名血を例に挙げ、血の共喰いが競馬界に引き起こしてきた弊害について、以下のように解説がなされています。
その繁栄の規模が大きければ大きいほど、それが顕著に出ることはサラブレッドの歴史が証明している。
異系種牡馬のキングカメハメハの台頭は、まだ遠くにかすかに見える程度ではあるが、サンデーサイレンス系の繁栄に赤信号がともったとも言えるだろう。【血のジレンマ サンデーサイレンスの憂鬱 P80より引用】
本書が発売されてから10年以上が経過をしており、情報が若干古いことは否めません。
そのため、著者・吉澤氏の提言や予言が外れている部分もあることを前提に再読したところですが…結論から言うと2025年現在、サンデーサイレンス系は一応盤石です。
長らくサンデーサイレンス系の旗頭を務めてきたディープインパクトが2019年に死亡したものの、その息子であるキズナが2024年のリーディングサイアーに輝きました。祖父・父に続いて3代でリーディングサイアーを獲得したというのは、日本競馬史上で初めてのようです。
キズナの他にサイアーランキングの上位10頭に入っているサンデーサイレンス系は、ハーツクライとディープインパクトのみ。これだけを見ると将来が心もとない気がしますが、時代の担い手としてキタサンブラックやスワーヴリチャード、リアルスティール、そしてイクイノックスといった新たな面々がその下に控えています。いわゆる“セントサイモンの悲劇”を繰り返さぬよう、社台も配合のバランスを考えているのだろうと信じたいですね。
最近の日本競馬界では、サンデーサイレンス系以外ではミスタープロスペクター系、ロベルト系が大きな活躍を見せています。また、ダート路線が充実してきたこともあってエーピーインディ系やストームキャット系の躍進も目立ちます。これらの血統がサンデーサイレンス系の繁殖牝馬をパートナーに迎え、今後どのような名馬を競馬場に送り出してくれるのか。
一人の競馬ファンとして楽しみたいところです。