アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトが激突した今年のジャパンカップ。
11月29日(日)に東京競馬場で実施されたドリームレースは、アーモンドアイが古馬の貫録を見せると共に、自身の引退レースを有終の美で飾る結果となりました。
アーモンドアイも含めた3頭の三冠馬は、我々の期待に違わぬ素晴らしい走りを見せてくれました。
残念ながら上位3頭が一度に同じレースに出走することはもうありませんが、だからこそ私達は空前絶後の今回のジャパンカップをしっかりと目に焼き付けることができました。
ジャパンカップ 結果
着順 | 馬名 | タイム(着差) | 単勝人気 |
1 | アーモンドアイ | 2.23.0 | 1 |
2 | コントレイル | (1 1/4) | 2 |
3 | デアリングタクト | (クビ) | 3 |
4 | カレンブーケドール | (ハナ) | 5 |
5 | グローリーヴェイズ | (クビ) | 4 |
皆さんも既にご存じのとおり、ドリームレースとまで言われた今年のジャパンカップを勝利したのは、1番人気に推されたアーモンドアイでした。
これが引退レースであり、有終の美を飾った形となったアーモンドアイはこれでGI9勝目。
JRA歴代最多となり、獲得賞金もキタサンブラックを抜いて1位に輝きました。
2着には、今年の牡馬三冠を達成したコントレイル。
父ディープインパクト同様に無敗で三冠を勝ち抜いた実力を十二分に発揮しましたが、アーモンドアイの壁は予想以上に高いものでした。
牝馬三冠をコントレイルと同様に無敗で制したデアリングタクトは3着。
直線では大きくヨレてしまい一時は馬券圏内も厳しいかと思われましたが、最後はカレンブーケドールの接戦を制した格好です。
事前に発表していた今回のジャパンカップ(2020)、私の予想はこちら。
○ アーモンドアイ
▲ コントレイル
△ ワールドプレミア
× グローリーヴェイズ
デアリングタクトが3着に入ってくれたことで、なんとか予想は的中。
3連複も当てることができましたが、上位3頭の組み合わせということで肝心の配当はガチガチの300円。
トリガミとなってはしまいましたが、今回のジャパンカップに関してはそれも些細なこと。
素晴らしいレースを見せてくれた全ての出走馬に感謝をしたい、今はそのような気持ちです。
ジャパンカップ レース考察(道中)
今回のジャパンカップを振り返るにあたり、ハイペースでレースを引っ張ったキセキの走りに触れないわけにはいかないでしょう。
唯一の外国馬・ウェイトゥパリスがゲート入りに多少手こずったものの、全馬が無難にスタート切った後は浜中騎手が騎乗したキセキが先頭に立ってレースを引っ張りました。
そのキセキが最初の1000mで叩き出したタイムは…あのサイレンススズカを彷彿とさせる57.9秒。
一般的に1000mの平均は60秒が目安と言われていますが、GIという事情を差し引いてもかなりのハイペースでレースは流れていきました。
コントレイルとデアリングタクトは、いずれも中団でレースを進めます。
キセキから大きく離れた2番手と3番手は、ヨシオとトーラスジェミニ。
続く4番手にアーモンドアイとグローリーヴェイズがつけました。
ジャパンカップ レース考察(直線)
勝利したアーモンドアイは、トーラスジェミニや前方に進出した同じ勝負服(シルク)のグローリーヴェイズに次ぐ4番手で最後の直線を迎えます。
最後の直線におけるアーモンドアイは、正に『危なげない』の一言。
先頭に躍り出てからは一度も他馬に先頭を譲ることなく、外から伸びてきたコントレイルに1馬身1/4の差を付け、引退レースを勝利で飾りました。
3着に入ったデアリングタクトは、先述のとおりカレンブーケドールとの接戦を制しました。
このお陰で私の馬券が的中させることができたので、デアリングタクトにはしばらく頭が上がりないでしょう。
ハイペースで逃げたキセキは最後は力尽き、8着。
しかし、その後ろでレースを進めたヨシオとトーラスジェミニは15着と14着に沈んでいることを考えると、キセキがいかに素晴らしい馬なのか…ということが分かります。
今回のジャパンカップでは、掲示板を上位人気馬が占める形になりました。
私がヒモで抑えていたかつてのPOG指名馬2頭(グローリーヴェイズ、ワールドプレミア)はそれぞれ5着、6着とGI馬の意地を見せてくれたと思います。