『超訳 論語』/許 成準
不変の『論語』、そして孔子
長い長い年月を超えても不変なもの…改めて思い返してみると、なかなか代表的な答えが見つからないのですが、『論語』はその”不変なもの”の内の一つなのかもしれません。
本書を手に取る前から興味はあったものの、どうにも敷居が高いといいますか先入観があって近寄りがたかった『論語』。
馬鹿にも阿呆にも優しく解説してくれています
この本はそんな先入観の塊であった『論語』を、私のような阿呆にも分かりやすいように優しく噛み砕いてくれた内容になっております。
結局、いくら文明の利器を手にしても抱える悩みはほぼ同じ
ルネサンスや産業革命、そして19世紀から20世紀、21世紀と我々人間は時代と共に一見華々しい進化を遂げているように見えますが、その実、内面と申しましょうか、抱える悩みなどというのは例えば孔子が生きた遥か昔からほとんど変わっておりません。
そういった悩みは、値段の高い車を乗り回したり、性能の良いスマホを持ったり、栄養価の高い料理を咀嚼したり、寿命が多少伸びたところで何ら解決の一助にはなりえないどころか、一昔前よりも抱える悩みの中身もスケールもひょっとしたら現代の方が複雑になっている可能性すらあります。
『論語』に限らず、最近書店で売られている『ゲーテ』や『ニーチェ』などの本なども、そんな悲しき人間の不変の現れではないでしょうか。
先行きの見えない不安な時代だからこそ、『論語』などの古典に目を通し、人間として一度原点に返ってみると思わぬ収穫や、ひょっとすると問題の解決に活かせそうなヒントに出会えるかもしれませんね。悩んでいる時こそ、単純に考えてみましょう。
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