好きなことで起業する/新井 一
お住まいの市町村によって差があると思いますが、地方自治体では様々な助成制度を設けているケースがあります。
例えば定住促進事業などはその最たるもので、私の住む二本松市では人口の減少を食い止めるために新たに転入してきたり、家を建てる世帯を対象に補助金を出す…といった支援制度を設けていたりします。
また、新婚世帯には家賃を補助したりするなど探してみるとそこそこ手厚い支援がありますので、皆さんも普段お住まいの自治体のHPなどを細目にチェックしてみた方がいいと思います。
国民性の違い?日本人はリスクを背負いたがらない。
話がちょっとズレてしまいました。
私の住む二本松市は、その他にも起業や創業したい人に対しても支援をしてくれるようです。
性格もあるのでしょうが、一般的に日本人は守りに入るケースが多く、例えばアメリカ人などに比べると自分で起業する人の割合が低いようです。
以下にデータを示します。
グラフは『起業活動指数』という、なんだか分からない数値によってグラフ化されています。
主要国における起業者の割合7.9%に対して、アメリカは12.8%。
そして我が国の企業割合は4.0%ということで、アメリカと比較すると1/3以下の数字です。
これは平成24年度のデータなので今の状況を正確に表しているとは言い難いですが、ある程度の基準にはなるのではないかと思います。
どうも日本人は、あまりリスクを背負いたくない国民性を持っているようで、それが如実に結果に表れているようですね(サラリーマンである私のような人間に偉そうに言う資格は無いのですが)。
ただですね、こんな私も普段自営業をやっている方と接する機会が少なくないのですが、そういった方々と話していると自分で独立して何かをやってみたい気持ちが涌く時があります。
具体的に『○○をしたい』というイメージはまだ形になっていませんので、近々思い切った決断をすることはないのですが、そんな時に近くの図書館で出会ったのが本書『好きなことで起業する』です(前置きが長くなってしまいましたね)。
起業を計画する上で大事なことは?
重要なことは気負わないことです。
この本はそっと背中を押してくれる内容になっていまして、読後はちょっぴりですが勇気が湧いてきます。
『好きなこと』さえ持っていれば、すべての人に起業のチャンスがあります。
(本文より引用)
起業準備は会社員を続けながら行うのが最も効率的で、ゴールへの近道となります。
(本文より引用)
気合が入り過ぎて自分を追い込み過ぎてしまうと、いい意味での余裕が無くなってしまいます。
今勤めている職場を辞めてから色々ととりかかるよりも、まずは仕事を続けながら『収入がゼロになってしまった!』という事態を回避し、少しずつ自分のペースで準備を進めるのが最も安全です。
二本松市の助成制度の話に戻ります
…で、冒頭の補助金の話に戻ります。
我が二本松市における、起業や創業に対する助成制度についてです。
市内の空き店舗を活用しなければならない等の細かい条件がありますが、どうせ創業するのならばこの制度を使わない手は無いと個人的には思います。
具体的には、
①使用する空き店舗の改修工事費(上限200万円)
②愛用する空き店舗の家賃(上限月額10万円)
が対象となるようで、出店を予定する地域の商工会議所さんか商工会さんを通して市に申請する流れのようです。
来たるべき時期が来たら、私も近くの商工会議所さん(二本松商工会議所)に相談に行こうかしらと計画中です。