浅見家の本棚

あの成毛 眞氏が推奨する『超並列読書術』とは? 浅見家の本棚 #7

『本は10冊同時に読め!』 /成毛 眞

本書『本は10冊同時に読め!』の著者である成毛 眞さんは、私がよく利用させて頂いている書評サイト『HONZ』を立ち上げた方として知られています。



『HONZ』は、小説を除くノンフィクションの書籍について、キュレーターと呼ばれる書評家の方達がサイト上でおススメの本を紹介してくれる、我々読書好きにとっては大変ありがたく心強いサイトです。

今回は、その書評サイト『HONZ』を立ち上げた成毛氏の推奨する『超並列読書術』について記事を書いていきたいと思います。
宜しくお願い致します。

〇『速読』かつ『多読』の読書術

まずは、『超並列読書術』について触れたいと思います。
著者の成毛氏によると『超並列読書術』とは、

場所ごとに読む本を変え、1日の中で何冊もの本に目を通す読書法

と定義されています。

ただし、『超並列読書術』を実践する上で重要なのは、読む本のジャンルの偏りに気を付けるということです。
バラバラのジャンルの本を読むことで脳の様々な場所が刺激されることが大きな効果として挙げられています。

読書で知識を身に付けていく…それが豊かな人生を送る人とそうでない人の差であると成毛氏は述べています。

〇人生は、読書でもっともっと面白くなる!

この部分は作中では第2章にあたる箇所となっており、その冒頭で成毛氏は『仕事も道楽のひとつ』と述べています。



どのような人間も人生は一度きり。
この言葉を聞けただけでも本書を買う価値はあるでしょう、特に私のように現在の仕事に少しずつ疑問を抱き始めたような身としては。

この章でのポイントは以下の2つ。
①勿論、読書も遊びのうち。しかも、最も楽な遊び。
②読書に目的を持とうとしないこと。状況は刻一刻と変化をしている。

自分だけの人生。読書に限らず、様々なことに並列で挑戦すれば視界が広がる。

〇忙しい人ほど本を読んでいる!

『最近の若者は読書をしない』と言われて久しい現代社会。
私の周囲を見ても、例えば職場の同僚や学生時代の同級生で本を日常的に読んでいる人はほとんどいませんでした。

そういった普段読書をしない人達は、決まって『忙しいから本を読む暇が無い』と言います。
でも本当にそうなのでしょうか?

我々人間に与えられなものの中で、平等なものがあります。それは時間です。
読書をする人でも、普段本を読まない人でも、一日は同じ24時間。

『忙しい』という理由だけで本を読まない人達でも、一日の中でスマホを眺めたりテレビをだらだらと見ている時間はあることでしょう。

忙しい人でも工夫をこらせば、読書の時間は作れるものです。



〇まずは同時に3冊から!

とはいえ、普段本を読まない人がいきなり10冊同時の並行読書を行うのは難しいでしょう。
著者の成毛氏もそこはフォローしておりまして、上記表題の通り『まずは3冊から読み始めてはどうか?』と提案してくれています。

しかし、次に重要になってくるのは『良い本の選び方』ということです。
そこで成毛氏は、1を読んで10を知る本の選び方…ということについて説明してくれています。

具体的には…
①本のタイトル、キャッチコピー、目次、前書きをまずはチェック
②背伸びして難しい本ばかり選ばない

①については、特にキャッチコピーで出版社の気合の入れ方が分かる…とのことです。内容が薄い本はどうしても他の部分…つまりタイトルや帯等にもその一端が垣間見えてしまうものです。あながち、『タイトル買い』も間違いではないのですね。

②については正しくその通りであると言えます。
私達は読書をはじめようとすると見栄を張って小難しい本を選んでしまいがちです。
しかし、それによって読書を途中で挫折することはあまりにも勿体ない話です。

気軽に冊数も内容も、自分に出来る範囲から読書を始めよう。

〇理屈抜きで楽しめる読書案内

本書の最終章においては、成毛氏がおススメする書籍が紹介されています。
実際に私も読んでみたいと思った本が何冊かありました。その内容は以下の通りです。

『ご冗談でしょう、ファインマンさん』
『鷲は舞い降りた』
『深夜プラス1』
『失敗の本質』
『君主論』



早速、近場の本屋さんに注文してみようと思います。
『超並列読書術』に、挑戦しましょう!!

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