まちの本屋/田口 幹人
本屋さんになりたい!!
誰にも言っていない夢が私にはあります。それは、今の仕事を辞めて独立し、本屋を経営することです。
もし、今一度自分の人生をやり直せるとしたら、まず私は大学生時代に本屋のアルバイトをし、就職活動は本屋さんを第一目標にしたい…とさえ考えています。
されど、ただ単に『本が好き』ということだけでは、通用しない厳しい世界。それは、本が好きで、頻繁に本屋に足を運んでいる私にも痛いほどよく分かる現実ですですから、軽々しく本好きというだけで『実は本屋を始めたいんです』なんてとてもではありませんが、言えません。
是非、街の本屋さんに実際に足を運んでみてください。
今、『全国の地方自治体の2割には本屋さんがない』と言われています。
そんな厳しい状況の中で、私の地元である福島県二本松市には個人経営の本屋さんが知っているだけで3店存在してており、どのお店も個々に精一杯の努力をして大型店にはない、小さなお店ならではの強みを活かして私達に本を届けてくれます。
必ずしも本を買わなくてもいい…とりあえず足を運ぶだけで街の活性化の一助になると思いますし、何より本屋さんには毎回新しい発見が待っています。
『さわや書店フェザン店』は、本好きなら一度は行ってみるべし!
本書の著者である田口さんは、昨年『文庫x』で一躍有名となった『さわや書店フェザン店』の店長さんです(フェザンとは、岩手県盛岡市の盛岡駅に隣接している商業施設です)。実は、私の親類が盛岡市在住なのですが、盛岡に行った際にはその帰りに、この『さわや書店フェザン店』によく立ち寄ったものです。
今、思い返してみますと店頭のPOPなどが他の本屋さんとは違い、我々消費者に対して訴えかけるものが当時からあったように感じます(決して、後出しジャンケン的に語っているのではなくて)。
とりあえず私が言えることは一つ。
『本は、是非地元の本屋さんで買ってください!!』
ということ。
あと、私が本屋さんを開業しましたら、その際はひとつ宜しくお願いします(いつになることやら…)。