『越境フットボーラー』 /佐藤 俊
サッカーは世界中どこに行っても出来る!
『サッカーの本場はどこだろう?』という質問を受けた場合、大抵の人はヨーロッパか南米を挙げるのではないでしょうか。
私…浅見ヨシヒロは、今となってはインドア思考100%の人間でありますが、実は小学校4年生から高校までの約12年間、サッカー少年でありました。
また、社会人になってからは洒落っ気を出してフットサルなんかもかじっていた時期があったので、今でもスカパー等でサッカー中継をよく視聴しています。
テレビの中では、華麗で桁違いの金額が動いているフットボールの世界(特にヨーロッパで行われていますね)があります。
しかしながら、サッカーは万国共通です。
ありきたりな言い方ですが、そこには国境などはありません。
は?そんなこと知ってますし!!
な~んて、冷たいことはどうか言わないで下さい。
本書『越境フットボーラー』を読んで感じることは、そのような上辺だけのことではないのです。
サッカーの本場であるヨーロッパや南米でもばければ、私達が住んでいる日本でもない地域であっても、日々サッカーは行われています。
この地球にある、それぞれの国や地域の数だけのサッカーの形があることをこの本は私達に教えてくれるのです。
この本の舞台は、ヨーロッパではなく…
この本に登場する、文字通り『越境フットボーラー』な選手達は、自分がサッカーをできる環境を求め、世界各地へ飛び出して行きます。
彼らが向かった先は東南アジアだったり、カリブだったり、アメリカだったり、中南米だったり、選手によってバラバラです。
一か国一年なんていうマイルールまで己に科していた選手もおりました。
当然のことですが、日本のように治安が良い国ばかりではありません。
日本ではプロサッカー選手として…Jリーガーとして扱われていた彼らも、行く国によってはアマチュア。良くて半プロ。
外国人選手枠やビザの問題もあります。
この一冊に、様々な形のサッカー選手の生き方が詰まっていると言えます。
この本の入手先、そして私事。
ちなみになんですが…この本は隣の市(福島市)で行われたフリーマーケットにおいて100円で購入したものです。おそらく8円は請求されなかったので、形式的には税込みで100円。
つまり、単価は100円を切っていたということです。
いやぁ、いい買い物でした。
そして私事で大変恐縮なのですが、私が妻と出会ったのは同じフットサルチームに入ったことがきっかけでした。
自分の結婚式では恥ずかしながら…
『サッカーは私にスポーツの楽しさだけではなく、大切な物まで与えてくれました!!』
なんて、今思い返すだけでも黒歴史級のスピーチをしてしまったのは、ここだけの話です。