『ボクはファミコンが欲しかったのに』 /岐部 昌幸
『ゲームセンターCX』とは?
この本は、私がこよなく愛するテレビ番組『ゲームセンターCX』の放送作家でもある、岐部さん…いえ、今は敢えて岐部先生と呼ばせて頂きましょう。その岐部先生によって書かれた作品です。
ご存知ない方のために念のため説明させて頂きますが、『ゲームセンターCX』とは時折地上波で放送されることもありますが、基本的にはCSのフジテレビ ワン・ツー・ネクストで放送されているテレビ番組です。
お笑い芸人・よゐこの有野さんが課長の立場で、数々のレトロゲームのクリアを目標に挑戦を続けるという、ファミコン世代(挑戦するレトロゲームはファミコンに限らず、スーパーファミコンだったりメガドライブだったり他にも勿論あります)には涙物のテレビ番組なのであります。
ファミコン世代あるある
『昔の自分もこんな感じだったなぁ』
私と同じかちょっと上の世代の方は、終始そのようなノスタルジーな気分で読み続けられることでしょう。生まれた場所や年齢(多少)は違えど、男子小学生なんてみんな似たようなもんなんだなぁ…と途中で可笑しくなってしまいました。
皆さん分かりますか?
欲しくて欲しくてたまらない物があるんですけど、なかなか親のゴーサインが出ず、買ってもらえない。かつ、1日あたりのファミコンをプレイできる時間が限られているなど、今考えると相当制約が多かったあの時、あの頃…。
いざ自由を得てしまうと、逆に感じてしまう不自由さのようなもの
社会人になってしまった現在では、仕事で得た自分の給料で好きな物を、好きな時に、それこそ好きなだけ(予算の範囲内で)買えるようになりましたが、なかなか親にファミコンを買ってもらえなかった当時のなんとも言えない気分を、もう一度味わいたくなってしまう魅力がこの作品には込められています。
いざ自由を得てしまうと、逆に感じてしまう不自由さのようなもの。それが大人になってしまったということなのかもしれませんね。
ちなみに今後の本ブログの方向性についてですが…
このブログは、今でこそ書評をメインに記事を投稿しておりますが、近日中にレトロゲームのプレイ日記についても書いていく予定です。書評同様に前ブログからのリライトということになりますので、まずは『ファイナルファンタジー4』を取り上げる予定です。
本好きの方も、レトロゲーム好きの方も是非ご覧下さい。
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