『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』/小暮 太一
『ブラック企業』に勤めていた、あの苦しい日々…
『ブラック企業』という言葉が世間を賑わせ始めてからだいぶ久しいのではないでしょうか。最近では過労が原因で体調を崩して亡くなってしまったり、自殺をしてしまうような痛ましいニュースも起きており、日本全体で『働き方』についての関心が高まっています。鳴り物入り(?)で一部の企業に導入されたと言われるプレミアムフライデーもその『働き方』に対する施策の一つでしたね。
最恐の四文字 『住宅営業』
今思い返してみますと、自分が初めて社会人となった…つまり新卒で入社した会社での働き方が、まさしくこの本に書かれているような内容でした。職種は住宅営業でした。
ああ恐ろしい、『住宅営業』。
もう、この四文字を目にするだけで、仕事が容易に行かないのが目に見えています。きちんと面接でも、希望職種を『積算か現場管理で頑張っていきたいです』と伝えたにも関わらず、営業に割り振られた時点で、あの会社のブラック体質を疑うべきでした。
あの地獄の日々を思い出すだけで、自分のハートにヒビが入ります。もしかしたら、この本を手に取ったのは当時の自分を慰めたい気持ちが心のどこかに潜んでいたせいかもしれません。
そして、その営業職に対する『歩合制』という目の前に吊るされたニンジンのためだけにひたすら働いていた毎日。(いや、当時は新人だったから、『歩合制』よりも『怒られないため』に働いていたような気がしないでもないのですが。)
本作において、筆者の小暮さんは必ずしも転職を勧めてはおらず、あくまでも『働き方』を変えるようアドバイスしているのですが、私の場合は転職して大正解でした。
『ブラック企業』を生み出しているのは、他ならぬ我々労働者…
今の職場は、その会社と比べようもないほど恵まれたな環境。恐らくずっとあの職場で働き続けていたら、私は精神的にもボロボロになっていたでしょうし、何より低月給・ほとんど休みなしという状況下では結婚も出来なかったことでしょう。
自分の給料が必要経費方式で決められており、今後の自分のことを考えるならば、自己内利益を高めつつ自分にとっての資産を積み重ねていかねばなりますまい…。
そして注意もしましょう。我々日本人のラットレース的労働が、今日の『ブラック企業』を生み出しているのですから。
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