『星の王子さま』/アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ
きっかけは『しくじり先生』
もうだいぶ前になりますかね。
放送が終了してしまったのですが『しくじり先生』というテレビ番組で、オリエンタルラジオの『あっちゃん』こと中田敦彦さんが教師として登壇した際に、この『星の王子様』を紹介していました。
お笑いから音楽まで幅広くマルチに活躍する一流芸能人の及ぼす影響というのは、やはり我々一般人とはケタ違い(当然ですけど)。
放送後、全国各地の書店でこの『星の王子様』の売上が好調だったとか。
ある時、リアルタイムで『しくじり先生』を見ていなかった私の妻は、『星の王子様っていう本がテレビで紹介されたから売れてるらしいよ。読んでみようかな』と呟いたのでした。
そこで、読書中毒末期症状の私は、
これは妻をこちら側に引き入れる、絶好の機会でないか…
と画策し、日頃から頻繁に利用しているブックオフオンラインにログイン。
同サイトで108円にて『星の王子様』を購入。
しかし『策士、策に溺れる』とは正にこのことで、折角『星の王子様』を手に入れたのも束の間。
多くの読書好きが陥る積ん読の罠にかかってしまい、本を手に入れたことで満足してしまいました。
その後なんとか本書を発掘することに成功し、妻に先んじて私が先に読み進めた…というのが一連の経緯であります。
表現が抽象的でありながら、よくよく読み直してみると色々深い。
これから『星の王子さま』を読み始める方もいらっしゃると思います。
そのため、内容にはあまり触れませんが本書は全体的に表現が抽象的でありながらも色々と深いことが書いてあるなぁ…というのが私の正直な印象です。
ここで私が述べている感想自体が、『抽象的過ぎて何言ってるか訳が分からない』と思いますが、これは実際に読んでみることをお勧めします。
ちょっとだけ、本文から引用してみましょう。
大切なものほど、普段見えにくい。
(本文より引用)
(本文より引用)
私にとっての大切なものとは、家族です。
その家族のために、自分が今までどれだけの時間を費やしてきたのか。
別に時間をかければいいというものでもないのですが、バラを育てるように私は時間をかけて家族を、娘を養ってきたつもりです。
本書を読み終えて、自分の2人の娘が増々愛しくなりました。
子育てすることにイライラしたり、他の家の子と比べてしまったり、思わず叱ってしまったりすることが多々ある我が家。
ですが、家族全員で一緒に過ごしている時間こそが、何にも勝る宝物であることをこの本には教わりました。
家に帰ったら、今日も娘2人を抱きしめたいと思います。
そのうち反抗期が来たら、近くに寄ることすら拒絶されそうですからね…。
補足。
ブックオフオンラインにて『星の王子さま』を購入したと書きました。
勿論このことに嘘偽りはないのですが、便乗して自分が読みたい本も併せて購入したことは言うまでもありません。
妻に『また本買ったの?』と問い詰められるケースが最近増えてきましたので、肩身が狭いのが今の私の悩みです…。