伝わる文章を書く技術(印南 敦史)

浅見家の本棚

プロ書評家が教える文章を書く技術/印南 敦史

本書の著者・印南 敦史さんは、『ライフハッカー』というサイトにおける人気の書評家。
月間約3,900万PVの実績が物語るとおり、印南さんの書評を見て次に購入する本を決めている読書好きの方も多いと思います。

今回の【浅見家の本棚】は、そんな人気書評家・印南さん直伝の『伝わる文章を書く技術』について要約をしていきたいと思います(大きく分けて4ステップ)。

STEP1 プロ書評家が教える読書術・時間術

印南さんは書評家という肩書を持つ方ですから、記事を『ライフハッカー』に寄稿するに当たっては本を読まなければ始まりません。

しかし、印南さんの寄稿ペースは恐るべきスピード。
月曜日から金曜日まで週に5本の書評を行っているため、多くの本を処理する必要があります。

STEP1では、そんな印南さんの実践する読書術と時間術について解説がなされています。

『書かれていることは、全て読まなければならない』という固定観念は捨てる。
核となる部分だけを読む。
本は、『まえがき』と『目次』でだいたい判断できる。
意識を集中させて本を読み進めれば、必要な情報は向こうから飛び込んでくる。
(効果的な、斜め読み)



STEP2 読み手の視点に立つ

今回紹介する要約の中で、個人的に最も重要だと感じたのがこの部分。
『読み手の視点に立つ』…という考え方です。

必要なのは、『誰が読むのか』『誰に読んでほしいのか』をきちんと考えること。
つまりターゲットを見極めることが重要です。

印南さんは『引用』という手法を活用し、時間の無いビジネスパーソンの方々が短時間で情報を収集やすいような記事を書いているそうです。

読み手について意識すべきは…性別、年齢、立場、目的。
その読み手が、何を求めているのかをイメージすること。
現代人は、まとまった時間を取るのが難しい。
効率的な手法として『引用』が挙げられる。
この手法であれば、正確かつ短時間に情報提供が可能。
タイトルやリードで、読者を惹きつける仕掛けを盛り込む。
いかに『読んでみたい』と思わせることが出来るかがポイント。



STEP3 大切なのは『伝える』こと

STEP3で印南さんが語っているのは、『伝える』ことについての考え方。
ニュースサイトや書評において大事なのは、『表現する』ことではなく事実をきちんと『伝える』こと。

記事を読む人は事実や情報を求めているのであって、書き手の必要以上の主観までは求めていません。
目からウロコとは、正にこのことでした。

読者は事実や役に立つ情報を求めているのであり、書き手の個人的な思いなどは重要ではない。
伝えるための文章表現で大切なのは、『冷静さ』・『客観性』・『分かりやすさ』。
本当にいい文章とは、簡単な言葉を使った、読み易く、理解のしやすいもの。



STEP4 『読ませる』文章の書き方

最後のSTEP4では、『読ませる』文章に必要な5つの項目についての解説が中心に書かれています。

①センス(感性)

文章を数多く読んだり、他人の視点に立ったり、好きな書き手の真似をすることによって磨かれる。

②文法

特に、『テンとマル(句読点)』に注意。
1つの文章に対しては、テン1つが理想的。
長くなりそうな時は、思い切って文章を分けてみる。

③リズム

単純に、リズム感のある文章は読みやすい。

④簡潔さ

難しい言葉はなるべく使わない。
『伝える』ことが目的なのだから、平易な表現と分かりやすさを意識して簡潔な文章を心がける。

⑤削ぐ力

無駄に盛られた文章は読みにくいし、要点がぼやけてしまう。
削ぎ落とすほど、文章は美しくなる。

『ライフハッカー』で人気の書評家・印南 敦史『伝わる文章を書く技術』という本について要約してみました。

本書を読んでおきながら、私自身上手な文章を書けているわけではありません。
少しずつ勉強して『伝える』という行為を第一に、これからもブログを更新していきますので宜しくお願い致します。

この記事は、2018年2月に書かれたものをリライト致しました。



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