本屋会議 浅見家の本棚 #62

浅見家の本棚

本屋会議/本屋図鑑編集部

これからの書店のあり方について、全国の本屋さんが一堂に介す

このブログ『浅見家の本棚』においても何度かお話ししているのですが、私の密かな将来の夢は『本屋さんになること』…すなわち書店経営であります。
自己資金の件などその障害は実に多く、恐らく実現しないままに私は一生を終えるのでしょうが、そんな夢を胸の奥にひっそりと秘め続けています。

本書『本屋会議』は、全国の本屋さんが一堂に会し、これからの書店のあり方について会議を重ねたその内容を掲載しています。
夢とはいえ、書店経営を志している私にとっては勉強になる内容ばかりの中身の濃い一冊でございました。

本屋、書店を取り巻く環境の厳しさを再確認

具体的にどういうことかと申しますと…実際私は『書店経営を志している』と先程述べましたが、本屋を取り巻く現実というのは、やはりそうそう甘いものではありませんでした。

よくメディアで取り上げられる『読書のすすめ』の店主、清水克衛さんのように本に対する知識がそこまで深いわけでもなし、再販制度に守られているとはいっても粗利は低い、小規模書店の収益の柱と言われている雑誌の売上の低下、ネット書店・コンビニエンスストアの台頭…この他にも多々ありますが、これらの厳しい現実が書店経営者を二重、三重に取り巻いていることを、本書を通して学ぶことができました。

『そうだ、後継者になっちゃえばいいんじゃね?』という結論

そこから導き出された私なりの結論。
書店経営にあたっては、後継者が不在で閉店しようと考えている本屋を引き継ぐ…というのが一番お金がかからないパターンになるかと思います。
新規で本屋を開業するとなった場合、まずはトーハンなどの取次業者さんに納める保証金などが必要(場合によっては数百万だとか)になりますし、棚やレジ、販促品といった什器備品を取り揃えるにも当然ですがお金がかかってしまいますので。
本気で本屋さんを目指すのでしたら、こまめな情報収集がカギとなるでしょう。

そして追伸。
本書には、一昔前の書店の風景写真なども掲載されておりました。
他県の、行ったこともない店舗であるはずなのに、どこか懐かしい言いようのないノスタルジックな雰囲気に涙しそうになってしまいました。
『昔はこういう本屋に、親からもらったお小遣いを握りしめながら通ったなぁ』といった具合に。
本屋が好きな方には是非おススメしたい一冊です。



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