『書けるけど話せない…』そんな悩みを解決する一冊 浅見家の本棚#100

浅見家の本棚
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20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀 史健

『話せるのに書けない!』人のための”文章の授業”
どうすれば自分の気持ちや考えを『文章だけ』で伝えることができるのか?
この授業のスタート地点はそこにある。
そう、僕らは『話せるのに書けない!』のだ。
人に口で伝えることはできても、それを頭の中で文章に変換しようとすると、とたんにかたまってしまう。
メールの一通すら、うまく書けない。
『話すこと』と『書くこと』はまったく別の行為なのだ。
決して『同じ日本語じゃないか』などと思ってはいけない。
(表紙裏・説明文より引用)

本書は『話せるのに書けない』という悩みを持つ方のために書かれた本です。

『文章を上手く書きたい』…多くの人に共通する悩みではないでしょうか?
かく言う私もそんな悩みを抱える内の一人。
本書を手に取ったのも、それが大きな理由です。



『話せるのに書けない』…その解決のため、本書を構成する計5つの章を順に紐解いていきたいと思います。

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その気持ちを『翻訳』しよう

『話せるのに書けない!』という悩み。
この悩みについて、著者の古賀さんは『書こうとするから書けない』と答えています。
一体、どういうことでしょうか?



人間の頭の中には、書こうと思っているが言葉にできないものが存在している…とのことです。
その言葉にできないもの(古賀さんは『ぐるぐる』と呼んでいます)を、無理に表現しようとするから文章が書けない…というのが、我々の抱えている悩みの仕組みです。
まずは『書こう』と考えず、他の人に伝わりやすい言葉へと『翻訳』すること。

この翻訳という言葉は、本書の中で非常に重要なキーワードです。
なぜなら、書き手側にとっても翻訳をすることで書く対象のものを今以上に理解することに繋がるからです。

著者の古賀さんは、翻訳によって得られる効果を『3つの再』として以下の通り表しています。
①再構築
②再発見
③再認識

この『3つの再』を通すことで伝えるという行為が上達し、それが引いては文章力の向上へと繋がります。

これからの時代は文章力が求められる。
書こうとせず、翻訳することで文章力という武器が身に付く。

文章は『リズム』で決まる

音楽と一緒で、文章にもリズムがある…と本章では語られています。
私は当初、文章におけるリズムのことを『文章はなるべく短く』等の意味で捉えていました。



しかし、その解釈は正解ではありませんでした。
著者の古賀さんに言わせれば、リズムの良し悪しというのは文章の論理展開によって決まる…ということのようです。

つまり、読み手が

この文章、なんだか読みにくい…

と感じるのは、文章自体が支離滅裂である故に生まれるものです。
文章を読んでいて意味が上手く理解できないから、スラスラ頭に入ってこない…そんな感覚ですね。

そしてそのリズムですが、本書では視覚的なものと聴覚的なものに分けられています。
視覚と聴覚。
2つのリズムを以下の項目によって意識・確認することで、私達の書く文章は読み手にとってリズム感の良いものに生まれ変わります。



視覚的リズム
①句読点の打ち方(1行に1つは付ける)
②改行は早目に(5行あたりが目安)
③漢字と平仮名のバランス(漢字多用は印象悪し)

聴覚的リズム(音読でチェック)
①読点の位置
②言葉の重複を確認

文章はリズムで決まる。視覚的リズムと聴覚的リズムを常に意識する。

構成は『眼』で考える

次に述べられているのは、リズムを意識して書かれた文章をどのように展開していくか(構成)…についてです。

著者の古賀さんは、文章の構成が論理的に組まれているか否かを、『眼で考える』と主張しています。
『眼で考える』とはどういうことなのでしょうか?

それは、いわゆる『見える化』のことです。
頭の中にある言葉にできないもの『ぐるぐる』をフロー図にする(可視化させる)ことで、それぞれの繋がりが明確になり、良いリズムを持つ文章となります。



つまりは、文章を成す『主張・理由・事実』が読み手に伝わりやすくなります。
逆に考えると、図に出来ない文章は支離滅裂ということですね(恐ろしい)…。

構成は眼で考える。
書こうと思っているものを可視化し、つながりの明確にする。

読者の『椅子』に座る



古賀さん曰く、読者は次の3要素を求めています。
①目からウロコ…『え!?』※全体の3割程度で十分
②背中を後押し…『そうそう』
③情報収集…『ふむふむ』

この3つの要素が満たされることで、読み手は文章について納得してくれます。

読者目線よりも、更に深く潜り込む(椅子に座る)。
読み手が求める3要素を満たし、説得ではなく納得してもらうことを目指す。
自分の書く文章のターゲットを狭めることもアドバイスとして本章では述べられています。
不特定多数に向けて書くと、かえって読み手の顔が見えにくくなる…というのがその理由です。

原稿に『ハサミ』を入れる

この章でのメインは編集です。
『編集』と一言で現すと単純に聞こえてしまいますが、これには見直しや推敲といったチェックの作業も含まれます。
古賀さんによれば、『編集』とは書き始める前と後の2つに分けられます。
順に挙げてみましょう。



①書き始めの編集
・『なにを書くか』ではなく、『なにを書かないか』を決める。
※足し算よりも、引き算の考えの方が中身の濃い文章に出来上がります。

②書いた後の編集
・長文は、話の中身が分かりにくくなる。
・文章を図に描き起こせるか…で、論理性をチェック。
※この辺は、これまでの章のおさらいが多分に含まれています。

文章は、一度書いて終わり…というわけにはいきません。
このブログの文章も、私の拙い頭を使って何度も見直しを図っています。
(そのくせに、誤字脱字が多いのと意味不明な文章が多くて申し訳ありません…)

書き始める前と後の編集で、自分の文章を推敲。
可視化できるかで論理のチェック。

以上、古賀 史健さんの『20歳の自分にうけさせたい文章講義』を紐解いてみました。

私自身、この本を読んで感じたこと…『ぐるぐる』を完全に可視化できていないので、このブログを読んだ皆さんにとっては分かりにくい文章のオンパレードだったと思います。

ですが、古賀さんはこうも言っています。
『とにかく書こう』と。

書かないことには、『ぐるぐる』は無くならないからです。
自身の理解を深めるため、古賀さんの言う通り私はこの記事を書いてみました。

文章を書くのと同じで、本も一度読んだから終わり…ということではないと思います。
定期的に熟読を重ねて、さらに皆さんにとって役に立つ書評・要約を目指していきたいと考えております。

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